塗料の分類【延岡市屋根リフォーム専門店 延岡瓦工業】
2024.06.13 (Thu) 更新
延岡市にお住いの皆さんこんにちは(*^-^*)
延岡瓦工業のヨシです(‘ω’)ノ
今日は塗料の分類についてご説明します!(^^)!
●油性と水性による分類
油性塗料にはシンナー等の有機溶剤、水性塗料には水が希釈剤として使われます。どちらも塗装作業後に乾燥させることで蒸発し、ほかの成分が壁面を覆うわけです。
油性塗料に使われる有機溶剤は、安定した高耐久の塗膜を作る力に優れています。また、気温などに関係なく乾燥が早いことや、素材を選ばず塗装できることもメリットです。有機溶剤の難点は悪臭です。臭いだけでなく健康に悪影響を及ぼす危険性があり、シックハウスの原因成分ともされる揮発性有機化合物が含まれていることもあり、使用するには近隣や屋外に飼っているペットなどには細心の注意を払う必要があります。そして有機溶剤には高い引火性があります。使用時にはもちろん保管場所や管理方法にも十分に気を付けなければなりません。
その点、水性塗料は刺激臭や刺激物質の排出が大きく軽減されるメリットがあります。引火性も低く、管理も比較的容易なので、油性塗料よりも手軽で使いやすいというのも大きな利点です。
ただ、気温が低いときは油性塗料よりも乾燥に時間がかかります。乾燥後は雨に打たれても塗装が溶ける心配はありませんが、乾燥する前は溶け落ちてしまいます。ですから暖かい時期であっても、作業はどうしても天候に左右されてしまいます。
また水性塗料は、窯業系サイディングやモルタルなどにはなじみやすい反面、アルミやステンレスなどの金属部分には密着しにくい性質があります。
●「伸び」による分類
塗装の伸びる機能のことを「弾性」と言います。つまり「弾性塗料」とは、ゴムのように伸び縮みする性質をもった塗料です。粘性が高いので、一般的な塗料よりも厚塗りをします。
弾性が高ければ高いほど、ひび割れが起こりにくくなり、水が内部に入るのを防ぐので、防水性が高くなります。弾性塗料は、弾性の弱いほうから順に「硬質塗料」「微弾性塗料」「弾性塗料」があります。
●硬質塗料
「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「ラジカル」「フッ素」などの樹脂塗料は、硬質塗料に分類されます。塗膜が硬いほど外壁に加わった衝撃を受けやすくなるため、ひび割れが起きやすくなります。
●微弾性塗料
「高弾性塗料」はJIS規格がその定義を「20度の環境で120%以上伸びる」と明確に定めていますが、「微弾性塗料」については慣習的な定義があるのみです。一般的な微弾性塗料の定義は、気温が20度の環境で50~100%程度伸びる塗料のことを指します。2~3年で弾性がなくなってしまうことも特徴です。
●弾性塗料
弾性塗料は伸び縮みする性質があるため、塗膜がひび割れしにくい塗料です。ひび割れがなければ、見栄えが良いうえ、雨風が外壁から住宅内部に入り込むリスクも少なくなります。弾性塗料の一番のデメリットは、耐用年数が短いことです。また、施工が難しく、膨らみやすいという欠点もあります。
●ツヤの有無による分類
塗料にはツヤの違いによる差もあります。ツヤが少ない順から「ツヤ消し(マット)」「3分ツヤ」「5分ツヤ(半ツヤ)」「7分ツヤ」「ツヤあり(7分以上の光沢)」と5種類に分類できます。色だけでなくツヤの程度も、それぞれ好みが分かれます。
市販されている塗料は光沢度70%のものが多いですが、「ツヤ消し剤」や「ツヤ調整剤」という添加剤を混ぜることで光沢を抑えられます。しかし、この添加物を混ぜることで塗料の耐性が若干落ちるとされています。使用する時は注意が必要です。
水性塗料にはツヤ消しのタイプが豊富で、耐久性にも問題はありません。但し、光沢度というのは落とすことはできても、増やすことはできないと覚えておいてください。塗装する前には慎重に仕上がりを検討する必要があるのです。
●1液型と2液型による分類
油性と水性、どちらの塗料も「1液型」と「2液型」の2タイプに分類できます。1液型は塗料が1つの缶にまとまっています。2液型は缶が主剤と硬化剤の2つに分かれていて、作業の直前に混合して使用します。
1液型のほうがより手軽に使用でき、2液型に比べて価格が安いなどのメリットがありますが、保管できる期限が短いものがほとんどです。
一方、2液型は取り扱いが難しく価格も高いものの、耐用年数は1液型よりも2~3年程度長いものが多く、金属なども含めて多様な素材に使用可能です。しかし、一度主剤と硬化剤を混合すると保存が利かないため、使い切る必要があるなど不便な点もあります。「1液型」の塗料は、余ったら翌日も同じように使用できますが、とはいえ、缶の中で効果反応を起こして徐々に固まるため、製造日から3か月~1年以内で使い切る必要があります。